笠山

かさやま

日本海に面した眺望が抜群! 海の魚が泳ぐ池など不思議スポットもいっぱい

笠山は、北長門海岸国定公園の中心に位置し、山頂に直径30m・深さ30mの小噴火口を持つ、標高112mの小さな火山です。約1万年前に噴火し、安山岩の溶岩台地と、空中高く噴き上げられたマグマのしぶき(スコリア)が降り積もってできた丘(スコリア丘)でできており、その形が市女笠に似ているため、「笠山」と呼ばれるようになりました。

ふもとの明神池付近から笠山椿群生林、山頂へは「笠山自然研究路」があり、トレッキングコースとしておすすめです。山頂にある展望台からは、萩市街地や日本海に浮かぶ島々の美しい景色が楽しめます。

また笠山には、バクチノキ、タマシダなど暖地性植物が自生し、冷気のある風穴の影響で寒地性のコタニワタリ、ホソイノデなどが見られます。このように暖地性と寒地性の植物が混生するのはめずらしく、学術上も高い価値があります。

北麓には樹齢100年以上といわれるコウライタチバナが自生し、自生地として天然記念物に指定されています。
※現在、笠山自然遊歩道そばにありますコウライタチバナ自生地(国指定天然記念物)はご覧いただけません。椿群生林内にありますコウライタチバナ自生地(萩市指定天然記念物)はご覧いただけます。

笠山山頂展望台がリニューアルオープンしました!(外部サイトへリンク)
2階にカフェ、3階に展示休憩室があり、萩六島を望む大パノラマの絶景が楽しめます。
 



【 笠山の見どころ 】

◆明神池

明神池は、笠山の溶岩と潮流の作用で海が埋め残したかん水湖です。岩の隙間を海水が出入りし、そのため潮の満干で水面がわずかながら上下します。池にはマダイ・クロダイ・ボラなど、約20種類の海水魚が生息しています。【国指定天然記念物】

◆風穴
笠山には大小無数の風穴があり、真夏でも15℃くらいの冷たい空気が流れ出しています。これは笠山を造形している多孔質の岩石に雨水や海水が浸透し、蒸発時に熱を奪われるためです。”天然のクーラー”と呼ばれる穴場スポットです。

◆笠山椿群生林
笠山の北端にあたる虎ヶ崎には、約10haの広さに約25,000本のヤブツバキが自生しています。
笠山椿群生林では何度も伐採が行われ、切られるたびに交配を繰り返したために、さまざまな特徴あるヤブツバキが誕生しました。花の形や色、咲く時期や葉の特徴などから60タイプに分類される多様性に富んだ花を見ることができます。
開花期間は12月上旬~3月下旬と長く、例年2月中旬~3月下旬頃に見ごろを迎えます。

 

基本情報

電話番号 0838-25-3139 (萩市観光課)
住所 萩市椿東越ヶ浜
営業時間 散策自由
休日 散策自由
駐車台数 山頂に駐車場あり(※大型バス・中型バスは山頂まで行くことができません。山頂までの道は道路幅の狭い場所や木の枝が飛び出している箇所があるので通行にご注意ください)
アクセス 萩市街地より車で約15分

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