
旧萩城の外堀から外側に広がる城下町は、町筋は碁盤目状に区画され、商家をはじめ、中級の武家屋敷や医者の家などが点在していました。現在でも町筋はそのままに残り、往時の面影をとどめています。白壁となまこ壁や黒板塀の美しい町並みが続き、維新の志士ゆかりの地が点在しています。
- 下記コース内の時間表示は移動にかかる時間のみを表記しています。施設の観覧時間、ガイドによる案内の時間は含まれておりません。
①江戸屋横町

江戸屋横町は、黒板塀がつづく風情ある道です。通りには、維新の三傑の一人である木戸孝允の旧宅や、蘭方医・青木周弼の旧宅、高杉晋作・伊藤博文ゆかりの円政寺などが並びます。
徒歩すぐ
②円政寺

高杉晋作、伊藤博文が学び遊んだお寺
大きな天狗のお面は必見!
境内には十二支の彫刻が施された珍しい形式の金毘羅社があり、神仏習合の形態が見られる貴重なお寺です。高杉晋作や伊藤博文が幼少の頃に勉学に励んだことでも知られています。
境内には大きく迫力のある天狗の面があります。晋作は小さい頃病弱だったため、母親がこの天狗の面を見せて晋作を勇気づけたと言われています。
徒歩2分
③木戸孝允旧宅

桂小五郎の名でも知られる ‟維新の三傑” 木戸孝允
西郷隆盛、大久保利通と並び「維新の三傑」と称された木戸孝允、別名“桂小五郎”の誕生地。当時の藩医の生活様式を見ることができます。
この建物、通りからみると平屋建てのようですが実は2階建てなんです。参勤交代などで通るお殿様を見下ろさないようにとの配慮なのだそうです。
徒歩5分
④旧久保田家住宅

御成道に面して建つ、意匠・構造にすぐれた商家
久保田家は、呉服商・酒造業を営んでおり、建物は江戸時代の後期に建てられました。意匠・構造・技術に優れ、酒造業で繁栄した往時の状況もよく伝えており、史跡萩城城下町を構成する重要な建物です。
意匠を凝らした欄間や天井、大きな欅(けやき)の板を使った縁側など、建物の細部にも注目です!お部屋の一部は映画「長州ファイブ」のロケに使用されました。
徒歩すぐ
⑤菊屋家住宅

萩藩の御用商人・菊屋家の住宅
往時の暮らしが偲ばれる
藩の御用商人を務めていた豪商・菊屋家。屋敷は江戸初期の建築で、現存する商家としては最古の部類に属し、400年の歴史があります。主屋をはじめ5棟が国指定重要文化財に指定されています。
菊屋家に伝わる500点余りの美術品、民具等が常設展示されています。新緑と紅葉の美しい時期には、普段非公開の500坪の奥庭が特別に公開されます。
徒歩すぐ
⑥菊屋横町

日本の道100選!萩を代表する景観
美しい白壁となまこ壁がつづく通りには、藩の豪商・菊屋家をはじめ、第26代総理大臣・田中義一の誕生地、幕末の風雲児・高杉晋作の誕生地があります。
菊屋横町は、江戸時代の町並みが残る城下町を代表する道で、「日本の道100選」に選ばれています。萩らしい風情が感じられる撮影ポイントです!
徒歩3分
⑦高杉晋作誕生地

「奇兵隊」を結成し倒幕に奔走した‟幕末の風雲児”
幕末の風雲児・高杉晋作の誕生地。敷地内には、晋作ゆかりの品や東行と号した句碑・産湯の井戸などがあります。(現在は個人所有のため、不定期で閉館していることもあります)
伊藤博文から「動けば雷電の如く発すれば風雨の如し」と評された晋作の生涯が、イラストでわかりやすく解説されています。
徒歩すぐ
⑧晋作広場・高杉晋作立志像

若かりし頃のまげ姿の晋作像
高杉晋作誕生地の近くにある晋作広場。こちらに平成22年10月に「高杉晋作立志像」が建立されました。また、広場には晋作が好きだった梅の花も植樹されています。
銅像は、晋作が明倫館や松下村塾に通っていた20歳頃の若々しく凛々しい顔をイメージしており、ざんぎり頭ではなく髷を結い、両刀を差した羽織、袴の立ち姿です。

萩城城下町周辺には、萩焼を扱うお店がたくさん並んでおり、土産物店や古民家を改装したカフェなど、散策の途中に立ち寄りたいスポットがたくさんあります。
また、着物のレンタルができるカフェがありますので、着物を着て城下町のそぞろ歩きはいかがですか?まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような気分が味わえますよ!人力車での散策もおすすめです。
萩を代表する特産品・夏みかん。城下町エリアでは、白壁や土塀から夏みかんがひょっこり黄色い実をのぞかせる姿をあちこちで見ることができます。5月上旬~中旬にかけては、夏みかんの白い花が咲き、まちじゅうが花の甘くさわやかな香りにつつまれます。