萩往還

はぎおうかん

山陰と山陽を結ぶ全長約53kmの街道 維新の志士たちも往来した歴史の道

萩往還は、⽇本海に⾯した城下町・萩から、瀬⼾内海に⾯する防府・三⽥尻までをほぼ直線で結ぶ、全⻑約53kmの街道。かつて長州萩藩をおさめていた毛利氏の参勤交代の御成道(おなりみち)として開かれました。
最短距離をとるため中国山地を南北に貫き、峠や急坂が多い道ですが、山陰と山陽を結ぶ重要な交通路であり、幕末には吉田松陰や⾼杉晋作、坂本龍馬など維新の志⼠なども往来した歴史の道です。
現在は国の史跡に指定されており、「歴史の道百選」に選定されています。

「語り部と往く萩往還ワンコインツアー」が土日祝日に実施されています(要事前予約)
コースなど詳しくはこちらをご覧ください(外部サイトへリンク)

 

 >萩往還ウォーキングマップ(PDF)

 


 

みどころ

 

唐樋札場跡

萩往還の起点となる場所で、幕府や藩からの「御触書(おふれがき)」が掲げられた高札場として、発掘調査を経て復元されています。萩往還のほか、赤間関街道、石州街道の起点であり、防長(現在の山口県)の一里塚の基点ともされました。

 

 

涙松跡

萩から山口へ向かう道中、ここが萩城下最後の見おさめの場所となります。ここで旅人は松並木の間に見え隠れする萩を見返り、別れを惜しんで涙し、また故郷へ帰った時には嬉し涙を流したことから、いつしか「涙松」と呼ばれるようになりました。
幕末、吉田松陰が安政の大獄で江戸に送られる時にここで「かえらじと思いさだめし旅なれば、一入(ひとしほ)ぬるる涙松かな」の一首を残しています。

 

 

萩往還梅林園

園内には、13種類約250本の梅の木があり、1月下旬~3月中旬頃にかけて色とりどりの梅が咲き誇ります。早春に百花に先駆けて咲く梅を、萩の椿や桜とともにお楽しみいただけます。

 

 

一升谷の石畳

一升谷(いっしょうだに)の約3km続く急な坂道で、「一升の炒り豆を食べながら歩くと、坂を登りきるまでにちょうど食べつくしてしまう」ということから「一升谷」と呼ばれています。
幅約1mで、両端に大きな石を置き、内側に小さい石を配して、土が雨水で流されるのを防ぐ工夫をしています。昔の面影をよくとどめた歴史を感じさせる石畳です。

 

 

佐々並市伝統的建造物群保存地区

佐々並市(ささなみいち)は、萩往還の中間にあり、参勤交代の際などに藩主が休息する御茶屋がおかれたことから、宿場町として栄えました。近世の町割りがよく残り、茅葺民家や石州赤瓦の町並みが、周囲の棚田などと一体となって宿場町の風景をよく伝えています。国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。

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