笠山椿群生林 おもな椿の種類



萩市笠山 虎ヶ崎にある椿群生林では、およそ10haの広さに約25,000本のヤブツバキが可憐な花を咲かせます。
笠山椿群生林では何度も伐採が行われ、切られるたびに交配を繰り返したために、さまざまな特徴あるヤブツバキが誕生しました。花の形や色、咲く時期や葉の特徴などから60タイプに分類される多様性に富んだ花を見ることができます。

花弁の色も濃赤色、赤紫色、淡紅色など多くの色があり、花の大きさも大輪、中輪、小輪あり、また猪口咲き、筒咲き、ラッパ咲きなど、花の咲き方についてもいろいろのタイプが見られます。

雄しべの筒の色も、赤、純白などがあり、筒芯、先端のくっついた先細り芯など多彩です。


 

萩小町(はぎこまち)

淡紅色の小輪、猪口咲き、雄しべの筒は純白色で、雌しべの先端が雄しべの筒より長く突き出た形のこの花は、椿群生林を開いた当初から知られています。

 

深草の少将(ふかくさのしょうしょう)

濃い朱紅色の小輪で、猪口咲き、先細り芯の花。「萩小町」と隣り合わせに並んでいることから、むかし小野小町のもとに九十九夜通い続けたという「深草少将」の名をとって名付けられました。

 

萩の里(はぎのさと)

濃赤色の花弁、純白色の雄しべの筒、先細り芯、一重で中輪の美しい花です。塩水池のエビ池のそばに自生しています。

 

笠山黒(かさやまぐろ)

笠山の椿で最も色の濃い紅色の小輪。あたかも黒い椿に見えることから「笠山黒」と命名されました。

 

大実の椿

この椿の実は直径が7センチ位になり、大きな実をつけます。8月頃にはリンゴの実が下がっているようです。

 

笠山ヒイラギ葉

突然変異種で、葉のふちが鋸の歯のようになり切れ込みが深く、形は普通の椿の葉よりやや細長い形をしています。