藍場川周辺の水との暮らし《前編》

ガイドと歩く萩のまち 第2弾!
今回は、市内を流れる「藍場川(あいばがわ)」周辺を散策します。《前編》

 


 


藍場川は、享保2年(1717)に江向(えむかい)まで、元文4年(1739)新堀川までの用水路として人工的に開削されました。
延享元年(1744)川舟が通航できるように拡張され、川島から江向を経て石屋町に至る約2.6kmが完成しました。

江戸時代には、“ 大溝(おおみぞ) ” と呼ばれていたようですが、明和年間(1764~71)に藍場(藍玉座)ができたため、明治以降いつしか 藍場川 ” と呼ばれるようになりました。

そもそも、萩のまちは三角州の地形にあり、大雨になると洪水の被害が頻繁に起こりました。
そこで藍場川は、川の氾濫を防ぐため、また田畑への農業用水・防火用水・荷物の運搬(薪・米・花・炭ほか)など、様々な目的をもって利用されています。





ポイント 1

Q. 川沿いにある小さな階段のような足場があちらこちらにありますが、あれは何ですか?

A.これは “ ハトバ ” と呼ばれ、藍場川の水を使うために、ギリギリまで降ることができます。
例えば、今でも、畑から採りたての野菜の泥を落とすために洗い流したり利用されていますよ。



 

 

ポイント2

Q. 旧湯川家屋敷の外側にあるこの竹の部分は、何のためにあるんですか?



A.外側から見れば何の変哲もない この竹の柵。
中の様子も見えませんがその反対側をのぞいてみると・・・
実は、お台所の”洗い場”なんですよ!




このハトバでは、お茶碗や湯呑・皿など洗い物をした後、
このように食器を並べて乾かします。




合理的ですね~。
家の内側からは、程よく明りも差し込み外の様子も伺える優れものです。

ここでもう一度、2つ前の外からの写真を見てください。
まったく中が見えませんよね!



夏は、ぶち涼しげですが、冬は風通しが良すぎて、正直寒そうですね。
あっ! そうそう、ぶちとは萩の方言で“ とっても ”とか“ すごく ”という意味なんですよ。

この岩間からタイミングが良ければ夏場には住人に遭遇することが出来るかも・・・
“ うなぎ ”さんにね。

 

ポイント3

Q. 旧湯川家屋敷の外側にあるこれは何でしょう?



A.実は、お風呂場があるんですよ。




外からは絶対に見えないようにプライバシーもしっかりと守られ、板囲いの内側には
やはり“ ハトバ ” が設けてあり、藍場川の水を使ってお洗濯が出来るようになっているんです。
また、お風呂のお湯が熱すぎると水を足して適温に出来るという何てありがたい事でしょう。

 

ポイント4

Q. おや? 藍場川から川沿いの家々に川の水が引き込まれるようなスペースがありますが、何のためにあるんですか?



A.こういうお宅には池を設けておられ“ 流水式池泉庭園(りゅうすいしきちせんていえん) ”と
呼ばれています。
川の流れがある為、常に綺麗な水が出入りするという、泳いでいる魚にとっても、
環境にいい池の構造なんですよ。


 



藍場川にはたくさんの石橋がかかっています。
平らにかかっている橋は、現在の生活の一部として使われているものです。


 

ふんわりアーチ状になっている橋は、かつて物資を運ぶ船がその下をくぐっていました。
旧湯川家屋敷に入る際にわたる石橋がまさにそうです!

橋を渡ってお屋敷に入るって、なんだか特別な感じがしますね。

後編でも、藍場川にまつわるさまざまな魅力をご紹介します!

 

⇒ 後編へつづく

 

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