2023年 周年事業長州ファイブ
英国渡航160年記念
幕末期に命がけで英国へ渡った5人の若者たち
日本が欧米列強の植民地化の危機にあった幕末期、国禁を破って命がけで英国へ渡った長州出身の5人の若者たち。彼らはそこで西洋の近代文明を積極的に学び、帰国後は、日本の近代化・工業化の舵取りとしてそれぞれの道で顕著な功績を残しました。
近年彼らの評価が高まり、長州ファイブと称えられるようになりました。

(左上)遠藤 謹助 (中央)井上 勝 (右上)伊藤 博文
(左下)井上 馨 (右下)山尾 庸三
萩博物館企画展
「古写真で見る幕末明治 -海外渡航者編-」
文久3年(1863)5月、長州藩は井上馨・山尾庸三・井上勝・伊藤博文・遠藤謹助の5名をイギリスへ密かに送り込みました。日本人の海外渡航が禁じられている時代、彼らは国禁を破って密航留学し、帰国後は日本の近代化・工業化に多大の貢献をしたことから、現在は「長州ファイブ」と称えられています。また「長州ファイブ」以外にも、幕末から明治にかけては多くの人々が海外へ渡りました。海外渡航者たちは、西洋諸国で見聞を広め学ぶことにより、日本の針路を定めるための大きなヒントを得たのです。
本展では、海外渡航者たちの雄姿を写した肖像写真とともに、写真に秘められた逸話についてもわかりやすく紹介します。
- 期間/2023年3月18日(土)~6月18日(日)
- 場所/萩博物館(萩市堀内355)

萩・明倫学舎2号館 常設展示
萩・明倫学舎2号館の「世界遺産ビジターセンター」にて、日本の近代化・工業化に貢献した長州ファイブを紹介しています。
萩・明倫学舎
- 場 所/萩・明倫学舎2号館(萩市江向602)
- 時 間/9:00~17:00
- 休館日/2月第1火曜日・水曜日

萩駅舎内 常設展示コーナー
萩博物館所蔵の資料(複製)などを通じ、萩出身で日本の鉄道の草創期に深くかかわった「鉄道の父」井上勝が、日本の近代化に果たした役割を紹介します。また、実際に使用されていた「通票閉塞器」や「回転式常備乗車券保管箱」など、萩の鉄道遺産を展示しています。
萩市自然と歴史の展示館- 場所/JR萩駅舎内「萩市自然と歴史の展示館」(萩市椿3537-3)
- 時間/9:00~17:00(無休)※年末年始のみ休館


鉄道開業150周年記念 特設展示
「日本最初の鉄道開通と井上勝」
日本最初の鉄道開業と、それに大きく関わった萩出身の井上勝に関する特設展示を行います。絵図や写真、古文書など様々な関連資料をパネルにし、井上勝の鉄道開通との関わりを紹介します。(入場自由)